LaputaのUIに絶望したので移転します!
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2010年05月29日
2010年05月28日
2010年05月13日
2010年05月11日
2010年05月10日
2010年05月09日
2010年05月05日
シメオンの受難
「最近、妙に視線を感じるんだが」
「シメオン様、お気を張りすぎでは。シメオン様の身辺警備は万全でございます」
シメオンとその部下、ウィリディタスの会話を盗み見ている者がいた。
(あれが、シメオンね。自分で自分の事を魔王だって言う人がいるって聞いたけど、どう見たって普通の人間じゃない。どれ、もうちょっと顔をよく…)
「ぬっ!曲者、天井に曲者がいるぞ!とりゃーー!!」
(ちっ、勘のいい奴。しょうがないけどここは軽く蹴散らしてやるんだから)
ウィリディタスの剣が天井に突き刺さる。
「ふん、甘いわよ!レベル2程度の剣技じゃ、このレベル5である幽玄妖精イングリト様にはかないっこないわよー」
「くっ、外したか。しかし次は外さない!とりゃーー!!」
「馬鹿っウィリディタス!城が壊れるっ」
鋭い斬撃でイングリトが乗っていた天井が落ちる。
「ふん、随分乱暴ね。そんな人はコレでもくらいなさい!エンドスキル:真実を語る眼!」
「ぐぁぁぁぁ、眼がぁ眼がぁぁぁあ!」
ウィリディタスは雑魚になった。」
「お、覚えてやがれっ!」
「ローカル性のない捨て台詞ねっ」
雑魚は逃げ出した。
「雑魚はほっといて、あんたがシメオンね。折角だから貴方も弱体化してあげる。所詮レベル4の分際でどこぞの学園都市でも最強であるレベル5に勝てるハズがないの。くらいなさい、エンドスキル:真実を語る眼!」
「くっ、レベル5だろうがオレがそんなスキルをくらうか。アクションスキル:服従の証!」
イングリトは弱体化した。
「くっ…!迂闊、エンドスキルよりアクションスキルの方が早いんだった」
「オレに従うんだ。そうすれば楽園へと導いてやろう」
弱体化され、身動きが取れないイングリトにシメオンが歩み寄る。
(この人が…シメオン!?カワイイ顔…それに、小枝の様に細い指、巨大熊にボキボキにされちゃいそうな腕、色っぽさを感じる腰、リップも必要なくらい艶やかな唇、あまり高くない身長、そして…)
『つつましやかな胸!』
「…は?」
「負けたわ。あなたのメロメロ光線で私はもう身動きがとれないの。だから、もう…なんとでもして! いえ、なんとでもしてください!」
「待て、オレのスキルはメロメロ光線などという貧弱そうな名前では…」
「いえ、むしろ私の方からなんとでもしちゃいたい!」
言うが早いかイングリトはシメオンに抱きついた。
「なっ、何をする!離せっー!離さぬかっ!」
「だーめ、こんなカワイイ女の子を捕まえたんだから、離すわけが無いでしょ?私に従いなさい、おねーさんが楽園(?)に連れて行ってあげる」
「なっ!オレはおとk…うぐっ」
イングリトに揉みしだかれるシメオン。
「シメオン様、危ないっ!」
突如現れたウィリディタスがイングリトを蹴っ飛ばす。
「痛っー、何するのよこのトゲトゲ野郎!おとなしくセメタリーに行ってなさいよ!」
「私の魔王様はなぁ!こんなにカワイイ顔だが、いや、こんなにカワイイ顔なのに… 男なんだぞ!」
「はぁ?こんなにカワイイ顔なのに男の訳ないでしょ!あんた、確かめたの?」
「むしろ確かめたいっ!」
「ウィリディタス、おまえいいからセメタリーに戻れ」
「証拠を見せなさいよ!じゃなきゃ私信じないんだから!」
「いいだろう!むしろ、この私も証拠をみたい!」
「エンドスキル:奈落の大扉!対象者:ウィリディタス!」
「アッー!!」
ウィリディタスはセメタリーに送られた。
「ふぅ…これで煩いのがいなくなった」
「ちょっと…、あいつの言ったこと本当なのね?私を騙したのね!」
涙ぐむイングリト。
「騙すも何も、オレは女だと言った覚えはない」
「そんな…でも、いいの。むしろ、どっちでもいいの!心配しないで、私…ロイツでもいけるクチだから!」
「なっ、なんだそいつは」
「ところで、もうエンドタイミングよね?えいっ」
「しまった…体の自由が…」
身動きが取れなくなったシメオンの上にイングリトが馬乗りになる。
「シメオンさまぁ、楽園に連れて行ってあげるね♪」
ガバッ…!
シメオン「ゆ、夢か…」
ストーリーファイル『現世魔王』
● シメオンはみんなの人気者!

・ 欠陥→リリエラ→コーネリアの流れは固定
・ SSコンボが失敗したら試合終了
・ コーネリアを出した直後、イングリトを中列配置
・ 安定して勝ちたいなら即シメオン
・ ネタに走りたいならイングリト→モルドマーク
・ モルドマークは出現したターンだけ前線配置→移動:後列
「シメオン様、お気を張りすぎでは。シメオン様の身辺警備は万全でございます」
シメオンとその部下、ウィリディタスの会話を盗み見ている者がいた。
(あれが、シメオンね。自分で自分の事を魔王だって言う人がいるって聞いたけど、どう見たって普通の人間じゃない。どれ、もうちょっと顔をよく…)
「ぬっ!曲者、天井に曲者がいるぞ!とりゃーー!!」
(ちっ、勘のいい奴。しょうがないけどここは軽く蹴散らしてやるんだから)
ウィリディタスの剣が天井に突き刺さる。
「ふん、甘いわよ!レベル2程度の剣技じゃ、このレベル5である幽玄妖精イングリト様にはかないっこないわよー」
「くっ、外したか。しかし次は外さない!とりゃーー!!」
「馬鹿っウィリディタス!城が壊れるっ」
鋭い斬撃でイングリトが乗っていた天井が落ちる。
「ふん、随分乱暴ね。そんな人はコレでもくらいなさい!エンドスキル:真実を語る眼!」
「ぐぁぁぁぁ、眼がぁ眼がぁぁぁあ!」
ウィリディタスは雑魚になった。」
「お、覚えてやがれっ!」
「ローカル性のない捨て台詞ねっ」
雑魚は逃げ出した。
「雑魚はほっといて、あんたがシメオンね。折角だから貴方も弱体化してあげる。所詮レベル4の分際でどこぞの学園都市でも最強であるレベル5に勝てるハズがないの。くらいなさい、エンドスキル:真実を語る眼!」
「くっ、レベル5だろうがオレがそんなスキルをくらうか。アクションスキル:服従の証!」
イングリトは弱体化した。
「くっ…!迂闊、エンドスキルよりアクションスキルの方が早いんだった」
「オレに従うんだ。そうすれば楽園へと導いてやろう」
弱体化され、身動きが取れないイングリトにシメオンが歩み寄る。
(この人が…シメオン!?カワイイ顔…それに、小枝の様に細い指、巨大熊にボキボキにされちゃいそうな腕、色っぽさを感じる腰、リップも必要なくらい艶やかな唇、あまり高くない身長、そして…)
『つつましやかな胸!』
「…は?」
「負けたわ。あなたのメロメロ光線で私はもう身動きがとれないの。だから、もう…なんとでもして! いえ、なんとでもしてください!」
「待て、オレのスキルはメロメロ光線などという貧弱そうな名前では…」
「いえ、むしろ私の方からなんとでもしちゃいたい!」
言うが早いかイングリトはシメオンに抱きついた。
「なっ、何をする!離せっー!離さぬかっ!」
「だーめ、こんなカワイイ女の子を捕まえたんだから、離すわけが無いでしょ?私に従いなさい、おねーさんが楽園(?)に連れて行ってあげる」
「なっ!オレはおとk…うぐっ」
イングリトに揉みしだかれるシメオン。
「シメオン様、危ないっ!」
突如現れたウィリディタスがイングリトを蹴っ飛ばす。
「痛っー、何するのよこのトゲトゲ野郎!おとなしくセメタリーに行ってなさいよ!」
「私の魔王様はなぁ!こんなにカワイイ顔だが、いや、こんなにカワイイ顔なのに… 男なんだぞ!」
「はぁ?こんなにカワイイ顔なのに男の訳ないでしょ!あんた、確かめたの?」
「むしろ確かめたいっ!」
「ウィリディタス、おまえいいからセメタリーに戻れ」
「証拠を見せなさいよ!じゃなきゃ私信じないんだから!」
「いいだろう!むしろ、この私も証拠をみたい!」
「エンドスキル:奈落の大扉!対象者:ウィリディタス!」
「アッー!!」
ウィリディタスはセメタリーに送られた。
「ふぅ…これで煩いのがいなくなった」
「ちょっと…、あいつの言ったこと本当なのね?私を騙したのね!」
涙ぐむイングリト。
「騙すも何も、オレは女だと言った覚えはない」
「そんな…でも、いいの。むしろ、どっちでもいいの!心配しないで、私…ロイツでもいけるクチだから!」
「なっ、なんだそいつは」
「ところで、もうエンドタイミングよね?えいっ」
「しまった…体の自由が…」
身動きが取れなくなったシメオンの上にイングリトが馬乗りになる。
「シメオンさまぁ、楽園に連れて行ってあげるね♪」
ガバッ…!
シメオン「ゆ、夢か…」
ストーリーファイル『現世魔王』
● シメオンはみんなの人気者!

・ 欠陥→リリエラ→コーネリアの流れは固定
・ SSコンボが失敗したら試合終了
・ コーネリアを出した直後、イングリトを中列配置
・ 安定して勝ちたいなら即シメオン
・ ネタに走りたいならイングリト→モルドマーク
・ モルドマークは出現したターンだけ前線配置→移動:後列
真眼真意
「御機嫌麗しゅう、太陽国の王よ」
それは私の声などとは似ても似つかない、宝石の様な声だった。
華やかなドレスを身に纏い、手入れの行き届いた美しい黒髪を靡かせるその姿には、同性ながらも目を奪われる。
「相変わらずお美しいお姿ですね、姫」
フェルラート様の甘い御声に、いつもであれば嫉妬の念に駆られてしまうところであるが、そうも言っていられない。
ここは王国領より遠く離れた異国の地である。
フェルラート様にとっては外交の場であろうが、私にとっては戦場そのもの。
あまり気の休まる訪問ではなかった。
「この度は、大罪の軍団との戦争に備え、貴国の軍事施設をお貸しいただけるというお話でしたが」
本来戦場にいるはずの私が、こうして慣れぬ外交の場に連れて来られたのには訳がある。
「ええ、勿論ですの。我が国の戦力をお役立てくださいな。相手が大罪の軍団ともあれば協力をしない訳にはいきませんわ」
この国の頂上に立つ若き姫は、無償で王国に戦力を貸すと告げる。
しかし、真実は少し違うのだ。
気品と建前に満ち溢れた王族同士のやり取りは私にこう告げている。
戦火が差し迫ったこの国を守るため、王国の戦力を前線に持って来いと。
この小国であるスピカール程度の戦力では、大罪の軍団に抗えない事が目にみえている。
そうは言っても、単独で大罪の軍団と戦える国などない。
その事実を証明するかの様に、我が国への救援を求める手紙は後を絶たない。
しかし、御優しいフェルラート様はその全ての申し出を二つ返事で了解したのだ。
「姫、この者はイシュタルと言う。まだ若いが、大罪の軍団討伐の総隊長を任せている者だ」
専門外の事を徒然と考えている間に、フェルラート様のお話は終わっていた様だった。
金剛石の様な瞳は私に向けられ、白い手のひらが握手を求めている。
「あら、とてもお強い武人だと聞き及んでおりますが、どうしてなかなかお美しい。よろしくね、イシュタル」
向けられた笑顔は、私の返した作り笑いとは全くもって別種だと思った。
戦火が迫っているというのに美しすぎるその笑顔。
戦うことをあまりにも知らなすぎるのではないだろうか。
私がここにいる理由は、大罪の軍団への進軍のための軍備を整えるため。
要するに、この国は私にとって新たな駒に過ぎなかった。
フェルラート様が新しい駒を与えてくれたのだ、利用しない手はないのだろう。
「イシュタル、君はしばらくここに残り軍備を整えてくれ。私はこの後、リーゼス姫と今後の打ち合わせがある」
そう言い放ち、仲良さそうに執務室へ向かう二人を見送る私は、どこか釈然としない気分だった。
「と、いう訳ですリリアナ。これからこの国の軍事施設を使ってもいい事になりました。手始めに手勢を用いて周辺の敵を掃討し、それからこの先の野営地に奇襲を…」
慣れぬ外交などで頭を使ったせいなのか、今日の私はどこか荒々しかった。
それは宿営地につくや否や、立てかけてあったランティリットを蹴っ飛ばして倒してしまうくらいの有様で、これでは気が立ってないという方がおかしい。
「ちょっと待ちなさいイシュタル。貴女の神殿騎士達が怯えてるわよ。手勢ってこの人数で大罪の軍団と戦う気かしら?それはイシュタル何人分の戦力があれば足りるのかしらね」
「そうですね、私が10人もいればものの数時間で…」
やれやれとため息を吐く私の軍師リリアナは、それから側に控えていた神殿騎士達に笑顔を振りまいていた。
そんな神殿騎士達といえば、まるで上司から"死地に行け"と言われた直後に現れたリリアナという女神に、命の危機を救われたくらい深く感動している様に見える。
「なんか…リリアナだけずるいです。私が微笑むとみんな凍りつくか泣き出すかしかしないのに、なんでリリアナだけ」
「それは貴女が微笑むときなんてせいぜい、"奇襲しましょう(にこっ)"とか"敵襲です、武器を持ってください(にこっ)"くらいしかないからよね」
リリアナの講釈はどこかすっきりしなかった。
「イシュタル、この国のお姫様はどうでした?噂に聞く真眼とやらは拝見できました?」
「ええ、とても美しい方でした。お名前は確か…」
「リーゼス姫ですわ」
ふと、リリアナは今聞き慣れない言葉を告げた気がする。
「リリアナ、真眼というのはなんです?」
「そうですね私も詳しくは知りませんが、相手を虜にする呪だとか、相手を混乱させる呪だとか、そんな噂でしたわ」
もっとも、私に呪など効くはずも無いので、リーゼス姫の瞳を覗き込んだ所でそれが真眼なのかどうか判るはずがない。
「そうでしたか。どうりでお美しい瞳だと思いました」
「それはそうと、イシュタル。貴女のその奇襲作戦、今後戦列に加わる真教の援軍を待って実行したらどうかしら?」
リリアナが部下に目配せし、一通の書状を私に手渡させた。
真教の蝋印が施された羊皮紙には、教皇からの通達が記載されていた。
「フェルラート様にではなく、直接私に?」
「ええ、そうですわね。真教からの援軍を知らせる書状が来るとは聞いてましたが、こんなに早く来るなんて。教皇様もせっかちなお人ですわね」
私は教皇様からの書状に目を落とす。
「超力兵ハルシオン率いる小隊を戦列に加えたまえ…と」
そこまで聞いてリリアナが大声を上げる。
「まぁ、超力兵ですって?あの戦力ならイシュタル10人分とまでは行かなくてもかなりの戦力ですわよ」
それは頼もしい限りなのだが、超力兵と聞くとどうも複雑な心境になる。
その莫大な戦力と引換に意志を失うという超力兵。
戦いに明け暮れる私ではあるが、そのような真教の実験に喜ぶ程、倫理を欠かせてはいない。
勿論、リリアナもその事実を知らないわけがなく、やはり私と同じように思っているに違いない。
「ではバンデール隊と合流後、早速進軍致しますわ。イシュタルは余計な事を考えず、戦争を早く終わらせることだけを考えるのよ。それがフェルラート様のお望みでもあるのだからね」
そういうリリアナの笑顔には、やっぱり心を落ち着かせる何かがあるのかもしれない。
宿営地で眠っていた折、部下に揺り起こされた。
「イシュタル様、フェルラート殿下のお呼びが参られました」
眠い眼をこすり窓に視線を投げかける。
青と黒の空がまだ夜明け前だと告げていた。
「まだ…陽も昇ってないじゃない」
「如何致しますか」
布団が恋しいところではあったが、それ以上に恋しいフェルラート様のお誘いを断ってまで眠りたいとも思わない。
「行くわ。服を用意して頂戴」
私はすぐにフェルラート様の元へ馳せた。
案内された場所はスピカール王城、リーゼス姫の寝室。
姫の寝室らしく、なかには可愛らしい人形が沢山並べられていた。
そこにフェルラート様のお姿はなく、代わりにあるのは白いネグリジェに身を包んだ真眼の姫君の姿だった。
「御機嫌ようイシュタル。早かったじゃない、そんなにフェルラート様に会いたかったの?」
昼にあった時とは違う笑顔だった。
金剛石の様だった瞳が、蒼黒い空の光を映しているからなのか、ぼんやりと蒼く光っていた。
「フェルラート様は立派な御方ね。貴女は討伐軍の総隊長だから勿論知っていると思うのだけど、フェルラート様の外交で最も素晴らしい点はなんだか判る?」
「それは、多くの国と対等な同盟を結んでいる点だと思います。その同盟は、どちらか一方が攻められた場合、両国で応戦するというものです。フェルラート様はその同盟を、戦力を持たない多くの国々と積極的に結んでおられます」
姫は眼を細めてくすくすと笑う。
「そうねぇ。けど、自国の戦力を他国の戦力に席巻された時、それは侵略されたって言わないのかしら?」
「姫、何を言いたいのでしょうか。そもそもフェルラート様はどこに?」
この人に会うと、私はどこか落ち着かなくなるらしい。
「フェルラート様の真意はどこにあるのかしらね?大罪の軍団との戦いで前線国が疲弊するまで静観し、疲弊したら戦力を王国のものに置き換える。しかし、侵略はしない。いえ、できない。それは王族としての倫理が、フェルラート様の野望を抑制しているからかしら。でも、もしその抑制がなくなってしまったら?」
「リーゼス姫…一体…」
「私の真眼は少しだけ勇気をあげる事ができるの。そうねイシュタル、貴女にも勇気を分けてあげるわ。勇気があれば、フェルラート様とずっと一緒にいられるの。だから、こっちを向いて…イシュタル」
姫が私の肩にか細い腕を伸ばす。
リーゼス姫の瞳は、蒼く煌めくサファイアの様で、そして…
ストーリーファイル 『真眼真意』
● リーゼスの真眼で世界統一の野望を抱き始めたフェルラート。そのリーゼスは一体何の為に!?

・ イシュタルの部隊へ援軍に来たハルシオンを使って敵を倒そう!
・ 序盤はハルシオン、アリア、神殿騎士を展開して石を稼ぎ銀さまにつなごう。
・ 黒幕リーゼス姫は真眼で相手の動きを止めてくれます。
それは私の声などとは似ても似つかない、宝石の様な声だった。
華やかなドレスを身に纏い、手入れの行き届いた美しい黒髪を靡かせるその姿には、同性ながらも目を奪われる。
「相変わらずお美しいお姿ですね、姫」
フェルラート様の甘い御声に、いつもであれば嫉妬の念に駆られてしまうところであるが、そうも言っていられない。
ここは王国領より遠く離れた異国の地である。
フェルラート様にとっては外交の場であろうが、私にとっては戦場そのもの。
あまり気の休まる訪問ではなかった。
「この度は、大罪の軍団との戦争に備え、貴国の軍事施設をお貸しいただけるというお話でしたが」
本来戦場にいるはずの私が、こうして慣れぬ外交の場に連れて来られたのには訳がある。
「ええ、勿論ですの。我が国の戦力をお役立てくださいな。相手が大罪の軍団ともあれば協力をしない訳にはいきませんわ」
この国の頂上に立つ若き姫は、無償で王国に戦力を貸すと告げる。
しかし、真実は少し違うのだ。
気品と建前に満ち溢れた王族同士のやり取りは私にこう告げている。
戦火が差し迫ったこの国を守るため、王国の戦力を前線に持って来いと。
この小国であるスピカール程度の戦力では、大罪の軍団に抗えない事が目にみえている。
そうは言っても、単独で大罪の軍団と戦える国などない。
その事実を証明するかの様に、我が国への救援を求める手紙は後を絶たない。
しかし、御優しいフェルラート様はその全ての申し出を二つ返事で了解したのだ。
「姫、この者はイシュタルと言う。まだ若いが、大罪の軍団討伐の総隊長を任せている者だ」
専門外の事を徒然と考えている間に、フェルラート様のお話は終わっていた様だった。
金剛石の様な瞳は私に向けられ、白い手のひらが握手を求めている。
「あら、とてもお強い武人だと聞き及んでおりますが、どうしてなかなかお美しい。よろしくね、イシュタル」
向けられた笑顔は、私の返した作り笑いとは全くもって別種だと思った。
戦火が迫っているというのに美しすぎるその笑顔。
戦うことをあまりにも知らなすぎるのではないだろうか。
私がここにいる理由は、大罪の軍団への進軍のための軍備を整えるため。
要するに、この国は私にとって新たな駒に過ぎなかった。
フェルラート様が新しい駒を与えてくれたのだ、利用しない手はないのだろう。
「イシュタル、君はしばらくここに残り軍備を整えてくれ。私はこの後、リーゼス姫と今後の打ち合わせがある」
そう言い放ち、仲良さそうに執務室へ向かう二人を見送る私は、どこか釈然としない気分だった。
「と、いう訳ですリリアナ。これからこの国の軍事施設を使ってもいい事になりました。手始めに手勢を用いて周辺の敵を掃討し、それからこの先の野営地に奇襲を…」
慣れぬ外交などで頭を使ったせいなのか、今日の私はどこか荒々しかった。
それは宿営地につくや否や、立てかけてあったランティリットを蹴っ飛ばして倒してしまうくらいの有様で、これでは気が立ってないという方がおかしい。
「ちょっと待ちなさいイシュタル。貴女の神殿騎士達が怯えてるわよ。手勢ってこの人数で大罪の軍団と戦う気かしら?それはイシュタル何人分の戦力があれば足りるのかしらね」
「そうですね、私が10人もいればものの数時間で…」
やれやれとため息を吐く私の軍師リリアナは、それから側に控えていた神殿騎士達に笑顔を振りまいていた。
そんな神殿騎士達といえば、まるで上司から"死地に行け"と言われた直後に現れたリリアナという女神に、命の危機を救われたくらい深く感動している様に見える。
「なんか…リリアナだけずるいです。私が微笑むとみんな凍りつくか泣き出すかしかしないのに、なんでリリアナだけ」
「それは貴女が微笑むときなんてせいぜい、"奇襲しましょう(にこっ)"とか"敵襲です、武器を持ってください(にこっ)"くらいしかないからよね」
リリアナの講釈はどこかすっきりしなかった。
「イシュタル、この国のお姫様はどうでした?噂に聞く真眼とやらは拝見できました?」
「ええ、とても美しい方でした。お名前は確か…」
「リーゼス姫ですわ」
ふと、リリアナは今聞き慣れない言葉を告げた気がする。
「リリアナ、真眼というのはなんです?」
「そうですね私も詳しくは知りませんが、相手を虜にする呪だとか、相手を混乱させる呪だとか、そんな噂でしたわ」
もっとも、私に呪など効くはずも無いので、リーゼス姫の瞳を覗き込んだ所でそれが真眼なのかどうか判るはずがない。
「そうでしたか。どうりでお美しい瞳だと思いました」
「それはそうと、イシュタル。貴女のその奇襲作戦、今後戦列に加わる真教の援軍を待って実行したらどうかしら?」
リリアナが部下に目配せし、一通の書状を私に手渡させた。
真教の蝋印が施された羊皮紙には、教皇からの通達が記載されていた。
「フェルラート様にではなく、直接私に?」
「ええ、そうですわね。真教からの援軍を知らせる書状が来るとは聞いてましたが、こんなに早く来るなんて。教皇様もせっかちなお人ですわね」
私は教皇様からの書状に目を落とす。
「超力兵ハルシオン率いる小隊を戦列に加えたまえ…と」
そこまで聞いてリリアナが大声を上げる。
「まぁ、超力兵ですって?あの戦力ならイシュタル10人分とまでは行かなくてもかなりの戦力ですわよ」
それは頼もしい限りなのだが、超力兵と聞くとどうも複雑な心境になる。
その莫大な戦力と引換に意志を失うという超力兵。
戦いに明け暮れる私ではあるが、そのような真教の実験に喜ぶ程、倫理を欠かせてはいない。
勿論、リリアナもその事実を知らないわけがなく、やはり私と同じように思っているに違いない。
「ではバンデール隊と合流後、早速進軍致しますわ。イシュタルは余計な事を考えず、戦争を早く終わらせることだけを考えるのよ。それがフェルラート様のお望みでもあるのだからね」
そういうリリアナの笑顔には、やっぱり心を落ち着かせる何かがあるのかもしれない。
宿営地で眠っていた折、部下に揺り起こされた。
「イシュタル様、フェルラート殿下のお呼びが参られました」
眠い眼をこすり窓に視線を投げかける。
青と黒の空がまだ夜明け前だと告げていた。
「まだ…陽も昇ってないじゃない」
「如何致しますか」
布団が恋しいところではあったが、それ以上に恋しいフェルラート様のお誘いを断ってまで眠りたいとも思わない。
「行くわ。服を用意して頂戴」
私はすぐにフェルラート様の元へ馳せた。
案内された場所はスピカール王城、リーゼス姫の寝室。
姫の寝室らしく、なかには可愛らしい人形が沢山並べられていた。
そこにフェルラート様のお姿はなく、代わりにあるのは白いネグリジェに身を包んだ真眼の姫君の姿だった。
「御機嫌ようイシュタル。早かったじゃない、そんなにフェルラート様に会いたかったの?」
昼にあった時とは違う笑顔だった。
金剛石の様だった瞳が、蒼黒い空の光を映しているからなのか、ぼんやりと蒼く光っていた。
「フェルラート様は立派な御方ね。貴女は討伐軍の総隊長だから勿論知っていると思うのだけど、フェルラート様の外交で最も素晴らしい点はなんだか判る?」
「それは、多くの国と対等な同盟を結んでいる点だと思います。その同盟は、どちらか一方が攻められた場合、両国で応戦するというものです。フェルラート様はその同盟を、戦力を持たない多くの国々と積極的に結んでおられます」
姫は眼を細めてくすくすと笑う。
「そうねぇ。けど、自国の戦力を他国の戦力に席巻された時、それは侵略されたって言わないのかしら?」
「姫、何を言いたいのでしょうか。そもそもフェルラート様はどこに?」
この人に会うと、私はどこか落ち着かなくなるらしい。
「フェルラート様の真意はどこにあるのかしらね?大罪の軍団との戦いで前線国が疲弊するまで静観し、疲弊したら戦力を王国のものに置き換える。しかし、侵略はしない。いえ、できない。それは王族としての倫理が、フェルラート様の野望を抑制しているからかしら。でも、もしその抑制がなくなってしまったら?」
「リーゼス姫…一体…」
「私の真眼は少しだけ勇気をあげる事ができるの。そうねイシュタル、貴女にも勇気を分けてあげるわ。勇気があれば、フェルラート様とずっと一緒にいられるの。だから、こっちを向いて…イシュタル」
姫が私の肩にか細い腕を伸ばす。
リーゼス姫の瞳は、蒼く煌めくサファイアの様で、そして…
ストーリーファイル 『真眼真意』
● リーゼスの真眼で世界統一の野望を抱き始めたフェルラート。そのリーゼスは一体何の為に!?

・ イシュタルの部隊へ援軍に来たハルシオンを使って敵を倒そう!
・ 序盤はハルシオン、アリア、神殿騎士を展開して石を稼ぎ銀さまにつなごう。
・ 黒幕リーゼス姫は真眼で相手の動きを止めてくれます。
シメオンって男の娘?
シメオンファイルで18連勝してきました。
強いですねー かわいいですねー
現在色塗り中。
途中経過でしゅ

強いですねー かわいいですねー
現在色塗り中。
途中経過でしゅ











